参照した公式資料

このページの読み方:引用欄は厚生労働省通知の原文、「つまり」以降の文は原文をもとにした整理です。通知で確認できたことと確認できていないことは、本文中で分けて書いています。他の施術の確認状況は施術×職種 境界マップで見分けられます。

結論:まつげエクステンションは美容師法上の「美容」に該当する

厚生労働省健康局生活衛生課長通知(平成20年3月7日 健衛発第0307001号)は、まつげエクステンションについて次のように述べています。

美容師法第2条第1項の規定において、美容とはパーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により容姿を美しくすることをいうとされており、通常首から上の容姿を美しくすることと解されているところである。(中略)いわゆるまつ毛エクステンションについては、①「パーマネント・ウエーブ用剤の目的外使用について」(平成16年9月8日健衛発第0908001号)において、まつ毛に係る施術を美容行為と位置付けた上で適正な実施の確保を図ることとしていること、②「美容師法の疑義について」(平成15年10月2日健衛発第1002001号)において、いわゆるエクステンションは美容師法にいう美容に該当するとされていることから、当該行為は美容師法に基づく美容に該当するものであることを申し添える。

出典: 厚生労働省「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」(平成20年3月7日 健衛発第0307001号)

つまり、まつげエクステンションの施術は美容師免許が必要な行為として扱われており、無資格での施術は美容師法違反となり得ます。この解釈は平成16年・平成15年の先行通知を引き継いだもので、平成20年時点で既に確定していました。

その後の通知の流れ(年表)

日付通知要旨
平成20年3月7日まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について(健衛発第0307001号)美容師法上の位置づけを確認。接着剤による健康被害の相談増加を受け、営業者への周知徹底を要請
平成22年2月18日危害防止の周知及び指導・監督の徹底について周知・指導監督の継続要請
平成24年11月28日安全性の確保について安全性確保の追加要請
平成25年6月28日教育プログラムと情報提供等について施術者向け教育プログラムの整備・周知
平成27年6月4日消費者事故等について(依頼)消費者事故の報告依頼

5本の通知はいずれも「まつげエクステは美容行為である」という前提のもとで、安全性・危害防止の徹底を段階的に強化する内容です。通知は1本ごとに発出年が異なるため、上の年表で5本の発出順と内容の違いを確認してください。

実務上のポイント

同じ「まつ毛」に関わる施術でも、アートメイクは美容師法の「美容」ではなく医師法上の「医行為」とされ、美容師免許では実施できません。あわせてご確認ください。

取得・確認の記録: 厚生労働省「理容・美容」ページ掲載の通知5本(平成20年3月7日 健衛発第0307001号ほか)。原文PDFをダウンロードし直接確認(確認日2026-09-13)。詳細な出典URLはdocs/SOURCE_LEDGER.md参照。

「業として行う」の意味が条文に書かれていない点は、美容師法の用語集で整理しています。

まつ毛染め(まつ毛カラー)の扱い:染毛剤の使用上の注意と確認できていない点

「まつ毛染め」「まつ毛カラー」を名指しした厚生労働省の通知は、本サイトでは確認できていません(2026-10-12に検索と下記通知の本文で確認)。確認できたのは、染毛剤の使用上の注意として、まつ毛への使用を避けるよう記載させる通知です。

平成19年12月26日 薬食安発第1226001号(厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知「染毛剤、脱色剤及び脱染剤の使用上の注意について」)は、酸化染料を含む染毛剤について、製造販売業者に次の注意事項を使用説明書等へ記載するよう定めています。

(2)使用前に注意する旨 イ.頭髪以外には使用しないこと。ウ.眉毛、まつ毛に使用しないこと。

出典: 染毛剤、脱色剤及び脱染剤の使用上の注意について(平成19年12月26日 薬食安発第1226001号)

この通知の名宛ては染毛剤の製造販売業者側の記載事項であり、美容師の施術可否を直接定めたものではありません。そのため、染毛剤をまつ毛に使う施術が美容師免許で行えるか、美容師法上どう扱われるかは、通知から断定できません。同じ注意書きが挙げる眉毛の施術(アイブロウ・眉ワックス・眉カット)と美容師免許の関係は、眉毛の施術と美容師免許の要否で別に整理しています。確認できていない点として、次を挙げます。

染毛剤の使用前のパッチテストは染毛剤のパッチテストの扱い、染毛剤とパーマ液の法的な区分は染毛剤・パーマ液の医薬部外品の区分で確認できます。個別の施術の可否は、管轄の保健所に確認してください。

取得・確認の記録: 厚生労働省 薬食安発第1226001号(PMDA掲載の通知本文)。確認日2026-10-12。

マツエクの許認可:美容師免許・美容所の開設届・出張時の扱い

マツエク(まつげエクステンション)の許認可は、「施術する人の免許」と「施術する場所の届出」に分けて確認できます。

個別のサロンや施術が適法かどうかの判断は、本サイトでは行いません。届出の要否は、開設する地域の保健所にご確認ください。

出典: e-Gov法令検索「美容師法」(第6条・第7条・第11条・第12条、2026-10-31確認)、厚生労働省「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」(平成20年3月7日 健衛発第0307001号)

よくある質問

マツエクの許認可は何が必要ですか?

施術する人には美容師免許が必要です。美容師法第6条は「美容師でなければ、美容を業としてはならない」と定め、平成20年3月7日の健衛発第0307001号はまつげエクステンションを美容に該当するとしています。施術する場所については、同法第11条が、美容所を開設しようとする者はあらかじめ都道府県知事に届け出なければならないと定めています。美容所以外での施術は、同法第7条により政令で定める特別の事情がある場合に限られます。個別のサロンや施術が適法かどうかの判断は、本サイトでは行いません。

まつげエクステンションの施術に美容師免許は必要ですか?

平成20年3月7日の厚生労働省健康局生活衛生課長通知(健衛発第0307001号)は、まつ毛に係る施術を美容行為と位置付けています。美容師免許が必要な行為として扱われ、無資格での施術は美容師法違反となり得ます。個別の施術が適法かどうかは、このサイトでは判断しません。

まつげエクステンションに関する厚生労働省の通知は何本ありますか?

厚生労働省「理容・美容」ページには5本が掲載されています。平成20年3月7日、平成22年2月18日、平成24年11月28日、平成25年6月28日、平成27年6月4日の通知で、いずれもまつげエクステンションを美容行為とする前提で、安全性・危害防止の徹底を求める内容です。

まつげのアートメイクも美容師免許でできますか?

アートメイクは美容師法の「美容」ではなく医師法上の「医行為」とされ、美容師免許では実施できません。詳しくはアートメイクのページをご確認ください。

無資格のアシスタントが、まつげエクステンションの施術をしてよいですか?

美容師法第6条は「美容師でなければ、美容を業としてはならない」と定めています。平成11年9月28日の生衛発第1391号は、美容師の資格のない者が美容師と同様の美容の業を行うことはできず、行えば第6条違反になると整理されています。第6条に違反した者は、第18条第1号により30万円以下の罰金に処されます(条文の並びは罰則の対応表)。まつげエクステンションは厚生労働省通知が美容行為と位置づけているため、免許のない人が独立して行うことは認められないと読めます。通知に名前がある補助作業は「清掃、タオル絞り、道具整理等」で、それ以外の作業の扱いは無免許アシスタントの作業範囲のページに確認状況をまとめています。

まつげパーマとまつげエクステンションの違いは、免許の面でありますか?

免許要否の結論は同じで、どちらも美容師免許が必要と整理しています。まつげパーマは昭和60年7月1日 衛指第117号が「マツ毛パーマ」を名指ししており、まつげエクステンションは平成20年3月7日 健衛発第0307001号ほかが根拠です。

まつげエクステンションを出張で行えますか?

理容・美容の施術は原則として美容所で行うこととされ、美容所以外での施術が認められるのは政令の定める場合に限られます(美容師法施行令。要介護状態にある等の理由、婚礼などの儀式の直前など。婚礼の場合の整理はブライダルヘアメイクと美容師免許)。認められるか否かは「状態の程度」や「生活環境」を総合的に勘案して個別に判断されます。まつげエクステンションに限った出張の可否を述べる通知は、本サイトでは確認していません。対象の範囲は出張・訪問美容の対象範囲のページで原文を確認できます。

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